1. バイクに乗っていると手がしびれてきます

バイクに乗っていると手がしびれてきます

バイクのロングツーリングや高速道路での走行では手がしびれる

バイクを長時間運転する際には、体の状態をしっかり管理したうえで安全運転を心がけることが重要です。
そんな対策の一つが手のしびれで、バイクの運転では手に負担がかかる部分が大きいだけに、しびれが安全運転の大きな妨げになってしまいかねません。
とくに走行距離が100kmを超えるロングツーリングにおいてはこのリスクが生じやすく、いかに対策をしっかり行うかが安全運転、快適なツーリングを楽しむ上でのポイントとなってきます。

その対策のためには、そもそも「なぜバイクの運転で手がしびれるのか」の原因を知っておくことが大事です。
自分がどの原因を抱えやすいのか、自分のバイクの運転環境ではどの原因のリスクが高いのかを確認することで有効な対策を行うことができるからです。

まずもっともよく見られる原因が、エンジンの振動がもたらす振動です。
バイクは気筒数が少ないほど、そして回転数を上げるほど振動が大きくなっていきます。
長時間この振動に晒されていると、腕の感覚が麻痺してしまうのです。

さらに路面が凸凹している道路を走っているときに生じる振動が、手にしびれをもたらすこともあります。
高速道路など滑らかな道路を走っているときにはそれほど大きな問題にはなりませんが、タイヤの空気圧が低かったり、摩耗が進んでいることで振動が強まることもあるのでちょっと注意したい部分でもあります。

乗っているバイクの形や、運転中のライダーの姿勢が原因でしびれやすくなるケースも見られます。
例えば前傾姿勢になるタイプのバイクでは、どうしても体を支えるために腕に負担がかかってしまい、長時間運転しているとしびれやすくなるのです。
さらにカウルやスクリーンがないバイクの場合、風圧に長時間さらされ続ける負担によって腕の疲労が増してしびれをもたらすケースも見られます。

振動を防ぐにはどうすればいい?

こうした原因を踏まえた上で、しびれ対側、とくに振動対策を行っていく必要があります。
まず、できるだけよい状態のタイヤを使用することが大事なので、振動が気になったらまずタイヤの摩耗をチェックして見ましょう。

それから、思い切ってハンドルの形状を変えてしまうのもおすすめです。
前傾姿勢などハンドルの位置や体の姿勢によって振動の負担が大きくなりがちですから、もし乗っているバイクの振動が体の負担になっていると感じたら、ハンドルの形状を調節してみるのもよいでしょう。
その際には、腕だけでなく体全体への負担を意識したライディングポジションになることを意識して変更するようにしましょう。

あとは、振動を防ぐ構造をしているグリップに交換する、あるいはハンドルの末端についているバーウェイトを重くすることで振動を抑えることができるので、こちらの交換してみるのもおすすめです。
アイテムの交換は、費用がかからないところからはじめてみるとよいかもしれません。