1. 前兆があったら注意!盗難のサインかも?
盗難にきをつける

前兆があったら注意!盗難のサインかも?

バイクの盗難から愛車を守るための基礎知識

バイクの盗難件数はここ10年の間は減少傾向にありましたが、平成27年に微増に転じたことが大きな社会問題になりました。

その反動もあってかネットではバイク盗難の手口が大々的に伝えられることになり、平成28年には大きく盗難件数が減少しています。

しかしこれはバイクオーナーたちが防犯意識を強く持った結果であり、決して危険が少なくなったというわけではありません。

一度盗まれてしまったバイクが戻ってくる割合は約40%と言われており、特に発見が遅くなった場合はまず戻ってこないと思った方がよいでしょう。

ここ近年のバイク盗難の特長として、突発的な盗難よりもむしろ計画的な集団での犯行が目立っています。

中にはトラックでターゲットにしたバイクの近くにまで行き、ロックごと強引に積み込んでいってしまうという大胆な手口もあるほどです。

逆に言うと、こうした計画的な犯行の前には必ず前兆となるサインがあります。
窃盗をする集団はまずは狙った地域で盗めそうなバイクを物色し、狙い目だと思ったバイクには印をつけていきます。

よくあるのが「あなたのバイクを○○万円で買い取ります」という、広告のような紙をテープなどで止めておくという方法です。

これは一見迷惑な広告のようですが、貼り付けていた広告が数日経ってもそのままになっている場合、そのバイクの持ち主は頻繁にバイクの近くに寄らないということを示します。

ですので自分のバイクにおかしな広告やシールなどが添付されていたら、できるだけ早めに剥がすようにしましょう。
バイクのチェックをこまめにしておくだけでも、かなり大きな防犯対策になります。

盗まれやすい車種は特に注意が必要です

同じバイクであっても、盗まれやすい車種とそれほどでもないものとがあります。

盗まれやすいバイクとして挙げられるのは「スーパースポーツ」「クラシックバイク」「Zのつくスクーター」などです。

まず「スーパースポーツ」ですが、これはここ近年人気が急上昇している人気の車種で、実際にレースにも使われるようなハイクラスのものは特に注目されています。

次の「クラシックバイク」は、ホンダのCBX400のような現在では生産中止になっているようなタイプです。

旧車はパーツ取りにするにしてもかなり高値に取引されることが多く、中には持っている本人も知らないうちに超高額に高騰しているということもあったりします。

最後の「Zがつくスクーター」ですが、こちらは機動力があり、かつ防犯対策が緩いケースが多いということから、狙われやすい傾向にあるのです。

これらのバイクに当てはまる場合は、バイクの盗難保険やココセコムのようなGPS装置をつけておくという対策が勧められます。