1. ドンツキをなくすアクセル操作

ドンツキをなくすアクセル操作

ドンツキとは?

バイクに乗っているときに立ちごけやドンツキなどといった思いがけない事態に遭遇してしまうと、かなりの熟練ライダーでも焦ってしまうことがあります。
ドンツキというのは、アクセル操作のちょっとした加減でいきなり加速してしまうことを言います。
バイクというのは車種によってアクセルレスポンスが異なり、高排気の大型車となるとハイレスポンスの車種が多くなるため、ドンツキを起こしてしまうことが多いものです。

ドンツキを防ぐためには、スムーズなアクセル操作が何よりも大切です。
特にバイクを買い替えた際などには、アクセルレスポンスが異なるためドンツキを起こしてしまいがちですが、焦らずに落ち着いて対処するようにしましょう。
最近のバイクの中には電子制御スロットルによってドンツキをある程度カバーしてくれるものもありますし、ライダーが注意深くアクセル操作をしていればドンツキを防ぐことができます。

アクセル操作がポイント

まず最初に、アクセルには基本的に3段階の操作があることを頭と体で理解しましょう。
スロットルを閉じるのが1段階目、遊びをとるのが2段階目、そしてじわっと開けるのが3段階目です。
アクセルは手による微妙な調整が必要とされる箇所ですので、「習うより慣れろ」を念頭に入れて、何度も練習してみることが大切です。

アクセル操作の基本は、「ていねいに」、そして「スムーズに」行うことにあります。
特にコーナリングなどでは、アクセル操作を必要以上にていねいに行うことが大切なのですが、焦ってしまい、一度スロットルを開けた後に再び閉じたり開けたりして、走りがぎくしゃくとしてしまうことがあるようです。
この際に、スロットル操作が雑だとドンツキを起こしてしまうことがありますので気をつけましょう。

スロットルを閉じる際には、ゆっくりめを心がけることがポイントです。
特に路面がウェットだったり、タイヤが冷えていたりする場合には、最新の注意を払ってスロットル操作を行わなければなりません。
スロットルには5〜10mmの遊びがありますが、スロットルを開ける前に、遊びをすばやく取ってしまい、ワイヤーが張った状態にしておくことで、ドンツキが起きるのを防ぐことができます。

さらに、スロットルを開け始める際にはじわっと柔らかく始めるのを忘れないようにしましょう。
いきなり強く開けたり、2段階に分けて開けたりすると、ドンツキの原因となります。
制御がアバウトなインジェクション車などでもドンツキが起こりやすいので、それぞれのバイクの特性をよく把握しておくことも忘れてはいけません。
楽器を扱うような気持ちで、優しくバイクの操作をする習慣を身につければ、ドンツキで驚いてしまうこともありません。