レーシングサイドカーレースとは?
サイドカーレースとは、側車がついている車両を用いて、ドライバーとパッセンジャーの二人でスピードを競うレースの総称です。
ダートトラック、トライアル競技、モトクロスなど、様々なカテゴリのサイドカーレースが存在しています。
ドライバーとパッセンジャーが協力しながらレースを進めていくため、パッセンジャーが荷重移動のために行ったり来たりする、サイドカーから地面につきそうなほど体を投げ出してコーナーを駆け抜けるなど、サイドカーレースでしか見られない光景が魅力とされています。
二輪レースや四輪レースと比べればマイナーになってしまいますが、そのどちらでも味わうことのできない魅力を持っており、2輪レースの本場ともされているヨーロッパでもとても人気が高いのが特徴です。
「レーシングサイドカーレース」は、その中でもとてもスリルのあるサイドカーレースとして知られています。
レーシングサイドカーレースのルール
日本で行われているレーシングサイドカーレースには、F1クラス、F2クラス、F4クラスの三つのクラスがあります。
それぞれ車両の最小重量やエンジンの種類、タイヤやホイール、車の全長などに細かい規則があります。
F1クラスは、FIMサイドカー選手権に採用されています。
さらにF2クラスは、ヨーロッパ1のレースとも言われるマン島TTレースサイドカークラスで採用されているクラスとなっています。
F4クラスは、日本独特のクラスです。
ドライバーとパッセンジャーそれぞれの役割とは?
レーシングサイドカーレースは、ドライバーとパッセンジャーがそれぞれの役割を果たし協力することがとても重要となります。
では、具体的にドライバーとパッセンジャーはそれぞれどのような役割があるのでしょうか?
レーシングサイドカーは本車の後輪のみが駆動し、シフトペダルやハンドルなどの操作パーツは運転席に全て搭載されています。
そのため、ドライバーはハンドル操作や車体のスピード管理などの全てを行っていきます。
旋回するときはライダーの荷重移動で車体を動かすのではなく、ハンドルを動かすことで旋回力を起こすのです。
コーナリングをする時に遠心力がかかるため、車体荷重がコーナーの外側に一気にかかってしまいます。
パッセンジャーは車体上を移動しながらコーナーの内側に車両の重心を移動させることで、転倒などを防いでいく必要があります。
長い直線を走る時は中央部分に伏せることで空気抵抗を極力避けることも、パッセンジャーの重要な役割です。
異なる役割を持つドライバーとパッセンジャーが息をぴったり合わせて駆け抜ける姿はとてもカッコいいので、一度観戦してみることをおすすめします。