1. 耐久レースの選手権シリーズFIM世界耐久選手権

耐久レースの選手権シリーズFIM世界耐久選手権

FIM世界耐久選手権とは

FIM世界耐久選手権とは、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が主催するロードレースの一つで、耐久レースの世界選手権大会です。
1960年に初回レースが開催されて以来ほぼ毎年開催されているレースで、1980年からは日本の鈴鹿8耐レースもシリーズに組み込まれています。
広く知られているレースとしては、ル・マンの24時間耐久ロードレースを始め、オッシャースレーベンの8時間耐久ロードレースなどがあります。

2019年と2020年はパンデミックの影響によって、開催されるはずのレースが延期となったり中止になるなど、レーサーたちはスケジュール変更を余儀なくされました。
次回に開催されるレースでは、おそらく世界中のレーサーを始めファンたちもワクワクしながらレースに臨むことでしょう。
2022年からは、金曜日の日没後から土曜日にかけて24時間行うベルギーのスパ・フランコルシャンもシリーズに加わる予定となっています。

参加チームは最大65チーム

FIM世界耐久選手権は、各レースごとに参加するチームは異なります。
2021年7月に日本での開催が予定されている鈴鹿耐久レースでは、最大65チームまでが参加できます。
参加を希望するチーム数が65チームよりも多い場合には、FIMが定める選考方法によって厳正にどのチームが出場権を得られるかが決められます。

過去のFIM世界耐久選手権を見ると、フランスのチームが多く優勝を果たしています。
日本チームは2017年から2018年にかけてFCC TSRホンダフランスチームが優勝を果たしました。

優勝チームが乗っているバイクの車種は日本車が多く、スズキ車やホンダ車が強い傾向にあります。
しかし2018年から2019年にかけてはカワサキ車に乗るチームSRCカワサキフランスチームが優勝したり、2016年から2017年にかけてはヤマハ車のGMT94ヤマハチームが優勝するなど、他のバイクメーカーも健闘しています。

参加するチームが多いのは地元レースだから?

FIM世界耐久選手権は、他のバイクレースと比べると参加チームがとても多いという特徴があります。
その理由は多々ありますが、地元が一緒になって盛り上がることができるレースだからという点が参加チームが多い理由の一つと考えられます。

耐久レースにおいては、複数のライダーたちが交代しながら何時間も連続走行し、与えられた時間の中でどのぐらいの走行距離があったのかを競います。
レース時間が長く、地元も全力でサポートするという点で、地元にとっては力が入りやすいレースと言えるでしょう。
それが参加チーム数を増やす理由となっているのかもしれません。