1. タンデムの乗り方について教えてください

タンデムの乗り方について教えてください

パッセンジャーの乗り方は「力を入れずにライダーに密着」

タンデムとは、ライダーの後ろに人が座る、縦に並んだ状態のバイクの二人乗りのことを指す言葉です。
タンデムを行っている時のライダーの注意点ですが、ライダーが体を思い切り前傾姿勢にしたり、カーブの際に思い切り横に傾けて肘こすりな状態になると、パッセンジャーに対して大きな恐怖心を与えてしまいます。

一人で走行する際にはそうした姿勢の変化を楽しむことも可能ですが、タンデム走行の際にはできるだけ体を安定させ、姿勢を大きく変えないように注意しましょう。
コーナーリングの際はどうしても体を左右に傾けることになりますが、上半身だけを傾けるのではなくライダーとパッセンジャーが一体となって傾けられるようなリーンウィズ姿勢が理想的です。

急停止や急発進を避けることも、タンデム走行で求められるライダーのスキルです。
停止している状態から急発進するとパッセンジャーに恐怖心を与えますし、最悪の場合にはパッセンジャーが力を緩めていたためにバランスを崩して落ちてしまうという事態が起こりかねません。

タンデム走行でパッセンジャーにおすすめの乗り方は、できるだけライダーの体に密着するというものです。
体がライダーから離れてしまうと、バイクの重心が定まらず車体が安定しづらくなってしまいます。
それにコーナーリングの際には安定した曲がりができず、転倒リスクが高まります。

バイクには、パッセンジャーがつかまれるバーが装備されているかもしれません。
しかし安定性と安全性の面では、パッセンジャーは両手でしっかりとライダーに体を密着させるのが理想的です。
ライダーの体の前で自分の手を組むと、もしかしたらライダーが苦しくなってしまうかもしれません。
そのため、片手でライダーの腰をしっかりとつかみ、もう片手でシートベルトを掴むなど安定できる掴みスポットを見つけましょう。

またコーナリングの際には、バイクはどうしても車体を左右に傾けなければいけません。
ライダーの体も車体に合わせて傾きます。
パッセンジャーも、ライダーの体に密着しながら力を入れずにライダーの動きに任せましょう。

タンデムに適したバイクはどんな車種?

タンデム走行に適したバイクには、たくさんの車種があります。
その中でもおすすめなのは、ライダーもパッセンジャーも疲れにくい大型クロスコンチネンタルタイプのカワサキ1400GTRです。
大型のスクリーンや段付きシートは快適ですし、長距離走行でも疲れないと好評です。

ヤマハFJR1300Aも、タンデム走行におすすめです。
アップライトなライディングポジションが特徴の車種で、ライダーだけでなくパッセンジャーにとっても快適な乗り心地が期待できます。
足つきが良く安定性がバツグンのスズキV-Strom1000は、アップライトで低めのライディングポジションがパッセンジャーの恐怖心を和らげてくれると好評です。