1. ミラーが片方だけでもOKになる?

ミラーが片方だけでもOKになる?

原付は例外!ミラーが片方でもOK

バイクのミラーは、後方確認という安全確認をする際に櫃よな装備です。
そのため基本的には左右両方についていることが必要で、片方しかついていない状態では車検に通ることはできません。
これは国土交通省が公表している基準に基づくもので、バイクが50㎞/h以上の速度で走行する場合はミラーが左右両側についていなければならないと定めているからです。

しかし原付は、公道での制限速度は30km/hと決められています。
つまり、国土交通省が定める基準の速度以上で走ることは原付にはありません。
そのため原付に限っては、ミラーが片方しかついていなくても問題はありませんし、違反行為にもなりません。

ミラーの保安基準とは?

バイクのミラーには、保安基準が設けられています。
どんなミラーでもついていればOKというわけではなく、ミラーの面積は69㎠以上でなければいけない、形やサイズなどについても細かく定められています。
基本的には円形のミラーが多いのですが、円形の場合には直径は94mm以上で150mm以下、つまり小さすぎても大きすぎてもNGです。
円形以外のミラーは直径78mmの円が入る大きさで、120mmx200mm未満とサイズが決められています。

また保安基準の一つに、ミラーの方向を調整できて、一定方向へ向けた状態を維持できることも条件です。
そのため、故障してグラグラしているミラーや方向調整ができないタイプは保安基準を満たさないという点でNGです。
また、鏡面にヒビが入っていたり曇っていたりすると、安全確認ができないという点で保安基準から外れてしまいます。
さらに、ヒズミや凹凸などもアウトなので、注意しましょう。

取り付け位置にも規定があるの?

ミラーの保安基準は、形や大きさ、状態だけでなく、どこに取り付けるか、その位置に関しても細かく規定があります。
バイクをカスタムする場合には、うっかり取り付け位置を変えたことで保安基準から外れてしまうことがないように注意を払うことが必要です。

ミラーの取り付け位置に関しては、バイクの中心から280mm以上離れている場所で、バイク幅よりも250mm以上はみ出していないことが条件となります。
また、バイク高より300mm以内に位置していることも必要条件となります。

メーカーから販売されているバイクは、すべてこの保安基準を満たしているので安心です。
海外バイクでも、日本で販売されている車種なら保安基準を満たすので心配はいりません。
基本的には後方の安全確認をしやすいかどうかという点が保安基準を決める要素となるため、安全意識を持った取り付けを心がければ車検に通らない心配を最小限に抑えられそうです。