1. バイクの傷は自分で消せますか?

バイクの傷は自分で消せますか?

小さな傷の修理に便利な「コンパウンド」

バイクは小さな傷がつきやすいものです。
その度に修理に出すのはお金がかかりますし、面倒なものですから、できれば自分で直したいなという人は多いでしょう。

バイクについた小さな傷なら、コンパウンドやタッチペンなどでDIY修理ができます。
DIYでの修理ができるかどうかの判断は、傷がペイントの下地まで到達していないかどうかで決めましょう。
下地まで届いている場合には、小さな傷でもDIYは難しいので、ショップでの修理をおすすめします。

コンパウンドで消せるのは「浅い傷」

コンパウンドでDIY修理ができる傷は、下地まで傷が到達していない浅い傷やこすり傷などがあります。
また、傷がついていない面との段差が目立ちやすい傷もまた、コンパウンドを使った修理が効果的です。
コンパウンドとタッチペン、どちらもDIYで活躍してくれる修理アイテムですが、基本は基本はコンパウンドを使いその上からタッチペンを使って塗装をするという順序が良いでしょう。

コンパウンドでのDIY修理をする際には、コンパウンド以外にシリコンオフや艶出し剤などを準備しておくと便利です。
シリコンオフはクリーナーの一種で、コンパウンドを使う前に表面の脂分を取り除く役割りをします。
また艶出し剤は液状コンパウンドのことで、コンパウンドでの修理を終えた後、最終的な仕上げに使うことができます。

コンパウンドを選ぶ際には、目の粗さによって#3000や#7500、また#9800あたりを準備しておくことをおすすめします。
異なる粗さのコンパウンドをかけることで、仕上がりの完成度が高まります。

コンパウンドはどうやって使う?

コンパウンドを使ったDIY修理では、まず最初に洗車をして汚れを落とし、シリコンオフを使って表面に付着している油分を取り除く作業から始めましょう。
油分が残っていると、コンパウンドの付着が弱くなってしまい後から取れる原因となります。

コンパウンドは、目の粗いタイプから使います。
刷毛に取ったらウエスでコンパウンドを傷に埋め込んでいきます。
この時、いろいろな方向に塗るのではなく、一方向だけにすることで、仕上がりが良くなります。
埋め込んだコンパウンドは、乾いたウエスで磨きながら、コンパウンドの粗さを変えて細かい傷に対応していきます。

何回かのリピート作業が必要になりますが、根気よく細かく作業をする事で、仕上がりの度合いがアップします。
塗装が必要な際にはタッチペンを使って塗装をすれば、さらに傷が目立ちません。

最終的に傷が目立たなくなったら、仕上げ用の液体コンパウンドを使って磨き上げましょう。
その上からワックス剤を使うことで、水垢防止効果を得られます。