1. インジェクションってどういう意味?

インジェクションってどういう意味?

インジェクションってなんのこと?

バイク好きなら一度は聞いたことがある単語が「インジェクション」という言葉です。
「インジェクションされてからあまり好きじゃない」「インジェクションだからエンジンをかけるのが楽になった」など普段からこの単語を使っているライダーも多く、インジェクションの定義が分からない、いまさら質問できないと感じている初心者のライダーも少なくないはずです。

インジェクションとは、簡単に言うとコンピューターによってコントロールしながらエンジンに適切な量の燃料を送ったりするシステムのことです。
インジェクション以外にも「フューエルインジェクション」と表現されることがあります。

インジェクションと反対の意味を持つ単語が「キャブレター」という言葉です。
キャブレターはインジェクションと違い、機械的に燃料をエンジンに送っていくシステムを指します。
コンピューターによる適切な燃料コントロールは行われていません。

インジェクションの特徴をご紹介

インジェクションの一つ目の特徴に、「季節の変化に強い」ということが挙げられます。
夏と冬では気温が全く異なるため、エンジンをかけやすく安定した状態に保つために燃料の濃さを調整する必要があります。
冬場は燃料を濃く、夏場は燃料を薄くすることが、エンジンをスムーズにかけるコツです。

キャブレターははじめに設定した通りにしか燃料をエンジンに送ることができないのに対し、インジェクションは季節や気温の変化に合わせてその都度最適な燃料をコントロールして噴射することができます。
つまり、臨機応変的で周りの状況変化に強いのがインジェクションが採用されたエンジンの特徴です。

インジェクションのその他の特徴といえば、ハイパワーでありつつも燃費が良いということです。
シフトポジションやエンジンの回転数によって必要なガソリンの量は異なってきます。
インジェクションは内部のコンピューターシステムによって必要なガソリンの量を計算しているため、エンジンにとって理想的なガソリン量をエンジンに送ることができます。

必要以上のガソリンを使用せず効率よくパワーを発揮できるため、キャブレターと比べて燃費が良いのが大きな特徴でしょう。
インジェクションが搭載されているバイクでは、下り坂で燃料の噴射を止めるなどガソリンを無駄遣いすることなく走行できます。

インジェクションによって適切な量の燃料をエンジンに送ることで、エンジンの音をマイルドにしアクセル付きもスムーズになります。
そのため、「エンジンの荒々しい音が好き」「ぎこちないアクセル付きが好み」という方にはあまり人気がないという特徴もあわせ持っています。