1. エンジン焼き付きの対処法

エンジン焼き付きの対処法

エンジンが焼き付けるとは

エンジンの内部にはシリンダーとピストンという部分があります。
燃焼室内で爆発と燃焼を繰り返すことによる圧力でエンジンが回る仕組みです。
シリンダーとピストンの間にはエンジンオイルがあり、エンジンオイルが潤滑油として働くだけでなく油膜を作ることで燃焼室の圧縮漏れを防いでいます。

もしもこの油膜がない状態でエンジンがかかると金属が摩擦することになりエンジンオイルの温度が上がってしまいます。
これが続くと内部のシリンダーとピストンが密着してしまって回転が止まってしまいエンストをしたり、溶着部分がはがれてしまってシリンダーやピストンが傷んだりすることがあり、これが焼き付きです。

焼き付きかどうかを確認する

バイクの状態が焼き付きかどうかを確認する方法として、キックスタートがある場合にはエンジンが焼き付いているとキック降りなくなったりスカスカの状態になったりします。
セルスターターあの場合にはエンジン内部を見るのが手っ取り早いです。
マフラーを取り外して中をライトで覗くとシリンダーの状態が確認できます。

焼き付きが起こっていた場合には自分で修理することも可能です。
ただ初心者の場合には正しく状況判断ができなかったり、工具が足りなかったり知識が足りなかったりしてうまくできないこともあります。
自分でできないと判断したら無理をせずバイク専門店で修理をすることを検討しましょう。

焼き付けの修理方法

自分で修理する場合、エンジンのオーバーホールや能勢換えの作業が必要です。
エンジンを分解して焼き付け部分を確認し必要な部品の交換をしていきます。
状況によっては簡単にできることもありますが、一つひとつ確認して交換をしていくのは手間がかかりますし作業も知識が必要なので難しいと感じたら無理に作業をせずそのまま元に戻してバイク修理をしてくれる専門店に持って行くようにしましょう。

専門店に持って行った場合も車種や焼き付けの状態によって修理費用は変わっていきます。
そのため一概に費用相場は言えないですが、部品代と工賃とがかかると30000円以上かかるのが一般的です。
バイクによってはあまりにも高額な費用を請求されることもあり、そういった場合には朱里をせず廃車にすることを検討する人もいます。

焼き付けの予防方法

車種に合ったオイルを使うようにすること、フィルターを定期的に交換すること、乗車前の点検をするようにするといったことで焼き付けの予防ができます。
2ストの場合にはオイルランプのバルブ切れによってオイル補充のタイミングを逃してしまうこともあり、バルブ切れの確認方法もチェックしておくことが必要です。

運転中に湯温計や水温計のチェックをすることも予防策として効果があります。
予防方法をきちんと知っておくと大事なバイクに長く良い状態で乗ることができます。